今のうちに知っておこう!
新NISAのポイント

  • 更新日:2023年12月25日

    2024年1月から、いよいよスタートする新NISA制度。
    すでにNISAを利用している人も、これから始めようと思っている人も、新しく生まれ変わるNISAの5つのポイントを知っておき、資産づくりに活用していきましょう。

今さら聞けない、NISAってなに?

NISAは「少額投資非課税制度」のこと。毎年一定額の範囲内で株式や投資信託などの金融商品から得られる利益が非課税になる制度で、特徴の異なる「つみたてNISA」「一般NISA」「ジュニアNISA(2023年で廃止)」の3つがあります。

特定口座や一般口座の場合は、上場株式や投資信託などの売却益に20.315%の税金がかかりますが、NISA口座で運用した場合は、税金はゼロ。利益が100%還元されるので、少額で投資を始める初心者にオススメの資産づくりです。

一方で注意すべき点は、NISA口座を開設できるのは、1人につき1つの金融機関のみだということ。開設後に金融機関の変更はできますが、同一年中に新規投資ができるのは1つの金融機関のみ。たとえば1月に投資したら、その年の12月までは別の金融機関で投資できないと覚えておいてくださいね。

新NISA、5つのポイント

非課税期間の無期限化、投資枠の拡大など、使う人にとってのメリットが増える新NISA制度。現行NISAからの主な変更点を押さえておきましょう。

POINT 1

非課税保有期間が無期限に!

現行NISAでは、一般NISAは5年間、つみたてNISAは20年間の非課税期間がありましたが、新NISAでは非課税期間の期限はなし。将来、非課税ではなくなる心配をせずに、運用することができます。

POINT 2

2つの投資の併用が可能!

これまでのNISA制度では、選べる商品数や適用期間、運用方法の違いで「つみたてNISA」と「一般NISA」がありましたが、新NISAでは、それぞれ「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という名前に変更。さらに、これまでは2つの投資の併用ができませんでしたが、新NISAでは併用が可能となります。

POINT 3

年間投資枠が大幅に増額!

新NISAでは、「つみたて投資枠」が年間120万円まで、「成長投資枠」が年間240万円まで引き上げられます。2つを併用する場合は、最大で年間360万円まで投資ができることになり、投資の幅が広がります。

POINT 4

非課税保有限度額を新たに設定!

新NISAでは、一生涯で保有できる非課税限度額は、2つの投資を合わせて1,800万円に設定されます。「成長投資枠」では、そのうち1,200万円まで利用することができます。

POINT 5

投資枠の再利用が可能に!

これまでは商品を売却した分の投資枠が使えませんでしたが、新NISAでは、売却した翌年に、売却した分の投資枠が再利用できるようになります。お金が必要なときは現金化し、余裕ができれば再び投資をするなどの自由度が高まります。

  • 現行のNISAと新しいNISAの比較図

現行NISAは、どうなるの?

まず前提として、現行NISA口座と新NISA口座は完全に別物であると覚えておきましょう。現行NISAで運用している資産のロールオーバー(非課税期間終了後、翌年の非課税枠を利用して保有を続けること)はできないため、注意が必要です。

一方で、非課税投資枠が別枠扱いというメリットも。現行NISAの非課税投資枠に加えて、新NISAの非課税限度額である1,800万円を活用することができるので、現在運用している分だけ多く非課税投資枠を持つことができます。現在NISAを持っている人は、金融機関の変更がない場合は手続きなしで、そのまま新しいNISA口座として利用することができる見込みです。

新NISAで、資産づくりをはじめよう

これまで以上に使い勝手が良くなり、柔軟な投資制度となる新NISA。まだNISAを利用したことがない人も、資産づくりのひとつとして検討してみてはいかがでしょうか?
現行NISAと新NISAの非課税投資枠は別なので、非課税枠を最大限に活用するためにも、NISAを始めてみたいと思った人は、まずは現行NISAから始めてみてもいいかもしれませんよ。

愛知銀行でもNISA口座を開設することができます。
NISAについて詳しく知りたい方は、こちらをチェックしてくださいね。

「動画でわかるNISA」