アルバイトでも確定申告って必要?放っておくと損する理由を分かりやすく解説
目次
「確定申告って言葉は、よく耳にするけれど、何だか面倒くさそうだな……」そんなふうに感じたことはありませんか?SNS上でも「書き方がイマイチよく分からない」「確定申告、難し過ぎ……」といった声を、よく見かけますよね。このように、つい後回しにしたくなる気持ちは、よく分かります。
しかし、確定申告をしないまま放っておくと、本来戻ってくるはずのお金が戻ってこなかったり、思わぬトラブルにつながったりすることがあります。
「やらなくてもいい」ものじゃなくて、「やらないと損しちゃう」かもしれません。
この記事では、確定申告をしないとどうなるのか、そしてちゃんと申告するとどんなよいことがあるのかを、わかりやすく解説します。確定申告が必要かどうかをもう一度確認したい人も、ぜひ読んでみてくださいね。
そもそも「確定申告」って何?
確定申告とは、働いている人などが1年間の全ての収入(給料や副業など)や控除をすべて計算して税務署に申告するものです。ただし会社で働いている人は、「年末調整」の手続きのみで確定申告は必要ない場合もあります。
アルバイトの給料が1か月に8万8千円を超えると、「所得税」というお金が先に引かれることがあります。これは「源泉徴収」といって、おおよそで計算された税金を先に給料から引く仕組みです。でも、本当に払うべき税金の金額とピッタリ同じとは限りません。そこであとから、会社が1年に払ったすべての給料や控除(あらかじめ収入から差し引いておくもの)をすべて計算し直して、会社の中で調整するのが年末調整です。
アルバイトの場合は、年末調整をお店や会社がやってくれることが多く、学生は自分で確定申告しなくてよい場合が一般的でしょう。でも、働き方や出した書類によっては、自分で確定申告する必要もでてきます。
アルバイトでも確定申告が必要なケース
アルバイトでも、次のような場合には、確定申告が必要です。
- 年末調整の書類をアルバイト先に出し忘れた
- 業務委託(個人事業主扱い)で働いている
- アルバイトを掛け持ちしていて、メイン以外の収入が年間20万円を超える
こうしたケースでは、自分で確定申告を行う必要があります。申告の期間は、「毎年2月16日から3月15日まで」と決まっています。
自分で確定申告したほうが良いか心配なときは、まずは一年分の給与明細をざっと見返してみることをおすすめします。給与明細や源泉徴収票を確認するだけでも、申告が必要かどうかの判断がしやすくなります。
確定申告をしないとどうなるの?
確定申告が必要な人が申告しないまま放っておくと、税務署のデータから「申告していないのでは?」と見られ、悪意がなくても、「申告漏れ」と判断されてしまうかもしれません。
時間が経ってから次のような手間やお金がかかる場合があります。
- 後から税務署との書類のやりとりをしなくてはいけない
- 延滞税(遅れた分のペナルティ)が付く
- 追加で払うお金「加算税」が発生する
「もっと早くやっておけばよかった」と後悔しないためにも、早めに軽く準備しておくと安心です。準備といっても、給与明細や源泉徴収票を手元にそろえる程度なので、思っているよりも負担は少なく済みます。
アルバイトでも確定申告した方がいい理由
「自分はアルバイトをしているけれど、年末調整してもらってるし、別にやらなくてもいいよね?」と思っている人もいるかもしれません。でも、確定申告をしておいた方がお得になるケースは、意外と多いのです。
払い過ぎた税金が戻ってくる
親の扶養に入っている学生(19歳~22歳)は、年収が150万円以下だと所得税がかかりません(2025年から変更)。これまでは、1年間で稼いだお金が103万円を超えると所得税がかかりはじめたり、親の税金に影響が出るため、103万円を超えないようにシフトを減らしたり、時間を少なくしたりする、いわゆる「働き控え」をする必要がありましたが、現在は150万円まで働けるようになり、アルバイトの自由度が高まりました。
ただし、年末調整の書類の提出を忘れたり、夏休みだけいつもより多く働いて月収が高くなると、税金が差し引かれることがあります。放っておくと損をしてしまいますが、確定申告をすれば、場合によって数千円から1万円程度が戻ってくる可能性があります。
これだけの金額になると、一人暮らしの生活費やおこづかいにも充てられるので、放っておくのはもったいないですよね。
控除を受けられて節税につながる
「控除」という言葉って、なんとなく難しそうに感じませんか?でも、実際は「税金のかかる金額を少なくできる仕組み」という、とてもシンプルなものです。
税金は、「収入」そのものでなく、「必要な控除を差し引いた後の金額(課税所得)」を基に計算されます。つまり、控除をうまく使えば、その分だけ税金が減ったり、すでに差し引かれていた税金が戻ってきたりすることがあり、学生でもやっておいて良かったと思うケースは意外と多いのです。
|
控除の種類 |
概要 |
|---|---|
|
生命保険料控除 |
医療保険や個人年金などに入っており、自分で保険料を払っている場合に受けられる控除 |
|
地震保険料控除 |
地震保険に加入しており、自分で保険料を払っている場合に受けられる控除 |
|
社会保険料控除 |
国民年金の保険料を自分で支払っている場合に受けられる控除。学生納付特例を使わずに自分で納めている人が当てはまる。 |
|
配偶者控除 |
結婚していて、相手(配偶者)の収入が一定より少ないとき、働いている人の負担が少し安くなる(学生でも既婚なら対象になる可能性あり) |
学生でも上の表の状況に当てはまれば、確定申告をするときに控除を利用できます。その結果、税金が下がったり、お金が戻ってきたりするかもしれません。
「控除って社会人だけのものじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、学生でも対象になる可能性はあります。控除は、知っておくだけでも将来の節税に役立ちます。
アルバイトでも確定申告するとお得になるケース
アルバイトの場合、収入や働き方によっては、「確定申告をしなくてもいい」ことがあります。それでも申告しておくと得になることがあります。
例えば、次のような場合です。
源泉徴収されているけれど、年間収入が150万円以下の可能性が高い場合
例えば親の扶養に入っている学生で、本当の収入が150万円以下で所得税がかからないはずなのに、
- 掛け持ちしていて、メイン以外のアルバイト先で源泉徴収されている
- アルバイト先に書類を提出し忘れた
などといった理由で、税金が差し引かれることがあります。
このような場合は、確定申告することで引かれすぎた税金が返ってくる可能性が高いです。源泉徴収で差し引かれた税金は、そのままにしないで、確定申告で取り戻せるかどうか確認することをお勧めします。
医療費が多くかかった場合
歯の治療、けが、通院、薬代などで多くの費用がかかった年は、確定申告をすることで一部の医療費が戻ってくる可能性があります。
学生やアルバイトでも、自分で医療費を支払っていれば対象になるため、領収書は保管しておくとよいでしょう。ただし、美容目的の整形手術や歯列矯正などは対象外です。
掛け持ちしているが、メイン以外の収入が年間20万円以下の場合
アルバイトを掛け持ちしていて、メイン以外のアルバイト先の収入が年間20万円以下の場合は、確定申告の義務がありません。
先に源泉徴収で税金が引かれている場合は、確定申告をすることで、引かれすぎた分が戻ってくることがあります。
少しの金額でも返ってくることがあるので、チェックしてみる価値は十分にあります。
e-Taxなら確定申告が簡単にできる!
「確定申告をどうやるのかが分からない……」という人でも、スマートフォンで完結できる「e-Tax」を使えば、簡単に申告できます。
e-Taxのメリットは、次の通りです。
- 画面の案内に沿って入力するだけ
- 税務署に行かなくてもOK
- 24時間いつでもできる
- 提出の際、並ぶ必要がない
e-Taxは、確定申告をする人たちから「時間が短縮できるから」や「紙の確定申告よりも簡単だからといった理由で、「もっと早く知りたかった!」という声も多いサービスです。まずはe-Taxのサイトにログインしてみることをおすすめします。
まとめ
確定申告は、アルバイトや学生の場合でも決して無関係なものではありません。放っておくと後から手間が増えることもありますが、申告すれば払い過ぎた税金が戻ってくることもあるため、知っておくとお得な制度です。確定申告は、「義務だからやる」と思うと面倒に感じますが、「やった方がお得になる」と思うと、やってみようと思えるのではないでしょうか?
まとめると、確定申告とはこういうものです。
- 放っておくと、後で面倒になる
- 本来払う必要のない税金が戻る
- 将来の税金の知識が自然と身に付く
まずは、自分が
- 年末調整の書類をアルバイト先に出し忘れた
- 業務委託(個人事業主扱い)で働いている
- アルバイトを掛け持ちしていて、メイン以外の収入が年間20万円を超える
これらの条件に当てはまらないか確認してみませんか?
e-Taxなら、スマートフォンとマイナンバーカードだけで簡単に手続きができるので、給与明細・源泉徴収票・控除に使える書類などを早めに準備しておくと余裕をもって申告できます。少し手間がかかりますが、もしも払いすぎてしまった税金が返ってくるなら、メリットも大きいのではないでしょうか?
Share: