外国為替取引に関するお取扱い方針

2018年6月29日

この「外国為替取引に関するお取扱い方針」(以下、「本方針」といいます)は、株式会社愛知銀行(以下、「当行」といいます)がグローバル外為行動規範に則して外国為替取引業務に取り組むにあたり、当行の役割、標準的な取扱い方法等についてご説明するものです。
本方針の内容がお客さまと個別に契約・合意した内容と異なる場合、お客さまとの個別の契約・合意した内容が優先されます。

1.お客さまとの外国為替取引における当行の役割

当行は、お客さまから外国為替取引のお申込を受け付けた場合、原則としてプリンシパルの立場でお取引いたします。プリンシパルとは取引当事者として自らが取引の相手方となる市場参加者を指します。すなわち当行は、お客さまの代理人、受託者もしくは金融アドバイザーまたはそれらに類似する立場においてお取引するものではありません。

2.利益相反の管理

お客さまとの外国為替取引の締結にあたり利益相反を管理する必要がある場合、当行は利益相反管理方針等に基づき適切に対応いたします。
当行はお客さまへの外国為替取引のご提供にあたり、国内外で適用される法令、当該取引において遵守すべき市場規範及び適切な慣行を遵守します。

3.取引執行

  1. 当行は外国為替取引において、誠実性、透明性及び公平性をもって業務を履行するとともに、適時・適切なタイミングでお客さまに有用な情報を提供することで、お客さまの外国為替取引に関する理解を高められるように努めます。
  2. お客さまは当行との連絡及び発注手段として、店頭、電話、電子プラットフォーム等を使用できます。
  3. 当行はお客さまとの取引において、他社が提供する電子プラットフォームを利用することがあり、当該プラットフォームの仕様に基づき、お客さまへ取引価格を提示します。
  4. 当行がお客さまと約定する最終的な取引価格は、当行が市場実勢と判断する取引価格にマークアップを加えた価格(オールインレート)となります。マークアップとは、当行が引き受けるリスク、発生する費用及びお客さまに対して提供するサービスの対価等として当行がいただくスプレッド又は手数料です。マークアップを決める要素としては、通貨、金額、期間、市場環境(流動性やイベント)、お客さまの信用状況・取引状況等があります。同一又は類似の取引においても、異なる取引価格となることがあります。
  5. 当行は取引から得る利益の額やオールインレートの内訳を開示する義務を負いません。
  6. 指値注文の場合、市場実勢が指値価格に到達したとしても、マークアップを含んだレートでは到達していない等、注文が執行されないこともあります。
  7. 当行がお客さまの注文の執行(一部又は全てを問わず)が完了したと判断したことをもって取引約定となり、マーケットリスクは、取引が約定されたタイミングでお客さまに移転されます。
  8. 当行が提示する公示相場は、当日9時55分頃の市場実勢と判断する取引レートに、当行のポジション管理にかかるコストや収益等を加味したものです。公示相場については、当行所定の条件の下、当日中の取引に適用されますが、日中に大きく相場が変動する場合、当行のリスク軽減を目的に変更されることがあります。なお当行の公示相場は外国為替指標レートではありません。

4.電子取引

  1. 当行では、インターネットを経由した外国為替取引に関する各種サービスを提供しています。サービス利用の詳細、留意点につきましては、サービス毎の利用規定等をご確認ください。
  2. お客さまが「愛銀がいためWeb」を通じて出された取引依頼については、ラストルックと呼ばれる実務慣行の対象となることがあり、当行が当該取引依頼の受諾を決定するまで、当該取引依頼の執行に遅れが生じることがあります。ラストルックとは、電子取引において、取引依頼を受ける市場参加者が、取引依頼について自己の提示価格で執行するか否かについて最終判断を下す機会を与えられている慣行をいいます。

5.情報の取扱い

  1. 当行は、お客さまの情報の保護を重要なものと考えており、管理ルールを適切に定め、その機密性及び安全性の確保に努めてまいります。ただし、監督当局等に対する義務の一環として、監督当局等からの要請により、お客さまの情報を開示することがあります。
  2. 当行は、お客さまから依頼された取引及び執行した取引等の情報を、適切に管理し、匿名化、一般化した上で、他の関連する市場情報と共に、マーケットカラー(市場動向概況)として分析し、当行内で共有又は第三者に開示することがあります。